忍者ふたたびのステージで王子の懐刀、忍者ヒエンとの忍法勝負に敗れたアザミ。
アザミ「何をしている・・・・殺せ・・・」
ヒエン「・・・お主はどの様な姿を晒そうとも耐え忍び、生きて主君に忠誠を尽くす
影の者ではなかったのか?逃がしてやるというのに、なぜ早まるようなことを言う」
アザミ「・・・そのような者はこの世界にはいなかった・・・。そしてお主に完膚なきまでに敗れたのだ・・・もう未練はない」
ヒエン「主君もいろいろでござるよな。王子は忍者にとって忠誠を尽くせるお人でござるよ・・・。いいイベントであれば
結晶も気軽に割る、有能なユニットなら率先して育てる、この戦乱の世で人を愛し信じる、そのようなお人でござる」
アザミ「まさか・・・いままでブラック任務しか与えられていなかった私からすれば
信じられぬ戯言よ」
ヒエン「ふむ。それとな・・・いま軍門に下れば花束や宝石が毎晩届くでござるよ。」
アザミ「本当に?」
ヒエン「本当でござる。男たちにはもっぱら酒でござるが、王子は特に忍者を大切にして
ござるゆえ。」
アザミ「・・・(やはりあの噂は本当だったのか)。お主はそこまで信頼されておるのか?」
ヒエン「男衆の中では、な。誘っておいて何ではあるが、アズミ殿が仲間になればもちろん
重宝されるであろうから、いつのまにか拙者がレギュラーから外される、などということも
あるやもしれぬ」
アザミ「・・・ふっ。その座を奪うのに敵であってはいつまでも追いつけぬ、か。」

アザミ「ふふふ、いいだろう。王子がどれほどの君主か側で見てみるとしよう。
お主・・いやヒエン殿から君主一番の信頼の座を狙うのも面白い」
その会話を木の陰で密かに聞いている者がいた。
王子「(ヒエンでかした!我が軍に本格的な忍者の時代キター!)」
こうして王子の軍団にまた忍者がひとり加わった。